鹿児島の土人形展

谷山の ふるさと考古歴史館 で開催中の
「鹿児島の土人形」展に行ってきました。

土人形と聞いてピンとこないかもしれませんが
鹿児島で一般的に「帖佐人形」といわれている
素焼きの人形に彩色した置物の人形のことです。

男の子の節句には、金太郎や武者人形
女の子の節句には、雛人形などが
飾られていたご家庭も多いのではないでしょうか。

土人形の産地は帖佐はもちろんのこと、
鹿児島県下には7ヶ所もあったそうで
会場には各地の土人形が展示されていました。

中でも個人的に見ごたえがあったのは苗代川の土人形。
苗代川でも土人形が作られていた、
という話はきいていましたが
実物を拝見したのは初めてでした。

展示されていたのは「鯛と布袋像」
どっしりと腰を据えた布袋さんが
大きな鯛を右側に抱えている姿です。

これって…
当館収蔵の苗代川焼きにも似たものがあります。

これは鯛の口先に穴が空いており水注になっています。
言われてみれば、土人形は前後半分づつを型どりして
それを結合して焼成しているので中は空洞です。

土人形は和紙で底を塞いでいたりしますが
土で塞いで釉薬を掛け
穴を2つ開ければ水注として利用できますね。

この「鹿児島の土人形展」は3月10日(日)までです。
2月3日(日)13:30〜15:00 には
鹿児島の土人形に関する講演が無料で受講できるそうですよ。