「木脇啓四郎描く幕末・明治の薩摩藩文化官僚の画業」

鹿児島市立美術館で昨日から開催している
「木脇啓四郎描く幕末・明治の薩摩藩文化官僚の画業」に行ってきました。

木脇啓四郎は幕末から明治にかけて藩の文化的業務に携わった四条派の画家で
「麑海魚譜」(げいかいぎょふ)を描いた画家としても知られています。

企画展では多才な木脇啓四郎の画業の一環として
「麑海魚譜」が紹介されており、
博物画好きとしてはこれが目的でした。

「麑海」とは馴染みのない言葉ですが
「麑=鹿+児」で鹿児島を意味します。
つまり麑海魚譜は鹿児島の海の魚類図鑑のようなものです。

木脇啓四郎は市場にあがった魚から目ぼしいものを購入し描いていたそうで
雄なのか雌なのか、成魚なのか稚魚なのか学術的に分類して描いていたかは
定かではないので魚類図鑑としてはさておき、
魚類の博物画としては大変見応えがあります。

他にも植物画や風景画、甲冑刀剣など様々なジャンルを画を描いていますが
どれも四条派らしく見事な写生力です。

また、木脇啓四郎は島津斉彬の命で県下津々浦々の神社仏閣の宝物を調査し
絵師として正確に写し取る作業を行いましたが
西南戦争で図録は焼失してしまったのだそう…。残念。