パーントゥとは

前畑氏の近年の作品テーマであるパーントゥですが、
パーントゥとは何なのか、ちょっとご紹介いたします。

「パーントゥ」とは沖縄県宮古島の野尻と言う地区で行われている厄除けの祭り
パーントゥプナカに登場する3体の仮面神のことです。方言で「パーントゥ」とは
異様な形相をしたもの、お化け、鬼神、妖怪と言う意味があり、「プナカ」とは
祭祀という意味があるそうです。
このパーントゥ神は全身にシイノキカズラ(つる草)を巻き付け、その上から悪臭
のする泥を塗り、頭にはマータと呼ばれる草葉を結んだ厄除けをさしています。
手には仮面と杖を持っています。そして、人々に泥を塗り付けて、害厄を追い払い、
無病息災もたらしてくれるのです。
               参考文献:「島尻のパーントゥ調査報告書」
                     平良市教育委員会発行(昭和60年3月)

パーントゥには男性が扮するきまりとなっていますが、前畑氏の作品は祭りの儀礼を
行う神女とイメージを重ね合わせ女性がパーントゥに扮しています。